豊田市上渡合町で断熱塗料ガイナを使った屋根・外壁塗装工事を施工しました。
見た目も綺麗に、そして「夏の暑さを緩和できる」という事から人気の断熱塗料ガイナ
の施工内容をご紹介致します。

物件詳細豊田市上渡合町|サーラ住宅
工事期間約3週間
塗料断熱塗料ガイナ、ファイン4Fセラミック
屋根:N50 外壁:25-85A,25-85F
施工内容屋根塗装・外壁塗装・シーリング打ち直し工事

外壁断熱塗装 施工前

今回の物件は、サーラ住宅の約築20年の木造カラーベスト葺2階建です。長く住むためにしっかりとしたリフォームをしたいとの事でお問合せを頂きました。新築当時から一度も屋根・外壁のリフォームはしたことがなく、外壁の色褪せ・シーリングの亀裂・外壁の浮き等、ありとあらゆる劣化が見られる状態です。外壁塗装は見た目を綺麗にするだけでなく、外壁材や屋根材を雨や太陽の陽射しから守り家を長持ちする為に必要な工事であり、耐久性や機能性といった部分にこだわり施工をさせて頂きました。

屋根 施工内容

上渡合町はみよし市から近く、豊田市では藤岡町方面に位置しております。その為、周囲には多くの山林があります。山林が近くにある住宅の屋根は住宅街に建っている建物と比べ、屋根に苔が生えやすいといった傾向があります。まずは屋根の汚れを徹底的に落とし、塗装が密着しやすい下地を作ります。

屋根の高圧洗浄

黒色だと思っていた屋根でしたが、高圧洗浄を行ったところブラウンの素地が出てきました。軒先にはコケがびっしりと生えており胞子や湿気の多さを感じさせます。あまりに汚れが多い場合は洗浄した苔が周囲に飛び散ってしまう為、軒先の苔など全体的に手とブラシを使って除去を行いました。その後、全体的に見落としがないよう洗浄を行い、洗浄だけでは取り切れない汚れの層は塗装を行う際に手で処理を行いながら施工を進めます。

下塗り|シーラー塗装

屋根塗装で最も重要な工程はシーラー塗装と呼ばれる下塗り工程です。劣化した屋根は軽石のように空洞が多く液体を吸い込みやすい構造となっています。シーラー塗装では、エポキシ樹脂を含んだ塗料を屋根材に染み込ませ表面に塗装が接着しやすい膜を作るための工程です。屋根は東西南北でいうと南側の劣化が激しくなります。その為、屋根全体にシーラー処理をした後に劣化の出やすい南・東側を再度点検し必要であれば2回目のシーラー処理を行っています。下塗りが十分に完了すると白く乾いた状態だった屋根材が濡れ色に変化します。この状態が完了の目安となります。


また、シーラー材にもグレードがあります。劣化の少ない屋根の場合は一般的なグレードでも構いませんが、今回のように築20年程度までリフォームをしてこなかった屋根の場合は劣化も激いため2液型の無機系塗料(無機有機配合ハイブリッド変性エポキシシーラー)を使用することを推奨しております。一般的なシーラーの倍近い値段がしますが、長期間に渡って塗料の剥離を防止する事ができるだけでなく、表面に強力な被膜を張って上塗り塗料の吸い込みを抑えるので塗料自体の持ちも改善されます。

中塗り・上塗り|断熱塗料ガイナ

ガイナはネット上でひび割れがし易いといった事が書かれていますが、それは誤った施工方法を行っているからです。注意すべきポイントは2つ有り、「1)十分に攪拌をする。2)1工程あたりでの塗布量に注意する。」の2つです。日新産業の施工マニュアルによると、ガイナは塗料中に大量のセラミックビーズが含まれており、保存下ではセラミックビーズが缶底に沈殿してしまうため施工前に入念に攪拌を行わないと正しい塗膜が形成されず断熱性能や塗膜の柔軟性に影響がでるとの記載があります。そして、素地状況が悪いからと言って一工程あたりに大量の塗料を塗布するのもNGです。厚くなり過ぎた塗料は、まず表面が乾燥し後から中が乾いてくる為、乾燥していく過程で表面にヒビ(クラック)が入ります。もしガイナの施工を検討されている場合は、担当する塗装職人がガイナの施工経験が豊富かどうかの確認を取られる事をお勧めいたします。

施工を行ったのが7月下旬でしたので、屋根の上では眩暈がするような暑さでしたがガイナの中塗りが終わった時点で十分体感できるほど屋根の上は涼しくなりました。この時期は靴を履いていても屋根の熱が足の裏側へと伝わってくる程ですが、ガイナを施工した上であれば靴下でも歩けるようになります。また、建物が約45坪近くもある立派な建物でしたので計13本のガイナをご用意させて頂きました。


屋根断熱塗装完了

屋根ガイナ塗装

外壁 施工内容

既存の外壁はサイディングボードにリシン吹き付けがされたものです。リシンは艶の無い質感をもった仕上げのため今回のリフォームでも艶がないガイナを使用しました。耐久性も高く汚れも付きにくいので、明るい色で塗装される場合にはガイナを推奨しております。

下塗り|水性シリコンエポサーフ

中塗り・上塗り|断熱塗料ガイナ

外壁 塗装完了

付帯部 塗装

付帯部塗装には日本ペイントのファイン4Fセラミックを使用しました。

鼻隠し・雨樋塗装

雨樋や鼻隠しは1年を通して強い日差しと雨風に晒される為、外壁と比較しても劣化が進行しやすい場所です。その為、豊田塗装では特に施工に注意を払っている部分となります。入念なケレンを行った上で、4フッ化フッ素塗料(日本ペイント)を2回塗装します。塗装の仕上がりは軒樋と鼻隠しが綺麗な艶が出ているほど良く見えます。その為、マイクロキューブ(マイクロファイバー繊維を用いた光沢面仕上げ用のローラー)を使って施工をしています。

幕板塗装

職人コメント

原 栄四郎

この度は外壁塗装のご依頼を頂き有難うございました。とても立派なお宅でしたので、施工に約3週間のお時間を頂きました。
屋根・外壁以外の樋や鼻隠し、庇等の見えにくい場所も長持ちするように真心も込めて仕上げを行いました。
もし気になる点があればお気軽にご相談下さい。