ガイナってどんな塗料?
ガイナは愛知県新城市を拠点に全国販売を展開している塗料メーカー日新産業が販売している次世代の断熱塗料です。過去には小学校や市役所庁舎等の公共施設にも採用されています。ガイナは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)がH-Ⅱロケット開発の際に、ロケットの先端部分(フェアリング)を熱から保護するために発明した断熱技術を応用し生まれました。ロケットは打ち上げられた後に大気圏に突入します。超音速で飛行するロケットの先端部は空気との摩擦と断熱圧縮によって高温になります。そのような温度変化が発生した際に搭載している人工衛星や機材などの精密機器と乗組員の人命を保護するために、特殊セラミックを使った断熱技術が開発されました。ガイナはJAXAより技術提供を受け、この技術を応用することで建物に塗装することができる断熱塗料ガイナを生み出し、今では全国の塗装店で採用されています。このページでは、そんなガイナの魅力に迫ります。
断熱塗料ガイナがTBS夢の扉で紹介されました
ガイナの効果を検証動画で確認
断熱塗料ガイナの魅力
ガイナ公式ホームページによるとガイナの約80%が特殊セラミック(中空ビーズセラミック)で構成されています。
そのため塗膜そのものが熱の伝達を抑える役割があります。グラスファイバーなどの繊維系断熱材において性能を左右するのは密度の高さです。
安価な物の場合は繊維の密度が低いため保持した空気が対流現象によって放出されてしまいます。一方高価な物の場合は繊維の密度が非常に高く保持した熱の移動を抑えてくれます。ガイナの密度は非常に高く断熱性能が高い事にもうなずけます。
(詳しい仕組みが知りたい方はガイナ公式ホームページをご覧下さい)
例えば発砲ウレタンなどは75mm以上の厚さで吹き付けを行いますがガイナは塗料ですので厚さは1mmにも満たないのに、これだけの断熱性能があるのは驚きです。

夏の屋根塗装
私は非常に多くの現場でガイナの塗装を行ってきました。特に夏が近づくとガイナの施工依頼は増えます。屋根の色というのは黒色ですから、太陽光を吸収し屋根の上は眩暈がするほどの暑さになります。私は20年以上この仕事をしていますが、1時間以上屋根の上で塗装をし続けるのは危険なほどです。なにせ靴を履いていても足の裏が熱くなる程です。ところがガイナの場合、屋根の中塗り(1回目のガイナ塗装)を終えた後は非常に快適に仕事が出来ます。一回目のガイナを塗り終えた段階で靴の裏が熱くなるような事はなく、むしろ手のひらを屋根の上においても火傷しない程度に温度が下がります。さらに上塗り(2回目のガイナ塗装)を行った後は、屋根の上に寝転ぶことができる状態になります。

塗装料金について
これも色によって温度の変化は異なります。何度か断熱意識の高いお客様からガイナで真っ白に塗装をしてほしいと依頼があり施工を行いましたが、この時は信じられないほどの涼しさでした。駐車場に立っている時よりも屋根の上の方が涼しいのですから。カラーベストや金属系の屋根にお住まいの場合は、よほどの断熱対策をしている場合を除き、夏場の2階というのは暑くて辛い空間になっているかと思います。もし、屋根塗装の時期に差し掛かっているのであれば塗料の選択肢の一つにガイナを加えてみると良いかもしれませんね。
屋根の種類 | 1㎡あたりの塗装単価 |
カラーベスト・コロニアル・瓦棒 | 2800円 |
折版屋根・波型鋼板 | 3400円 |
セメント瓦 | 要見積 |